ナガヤマブログ
2018-12-26T15:38:40+09:00
gekiretsunagayan
永山由高。ecommit / Ten-Lab /エアギター などなど。
Excite Blog
家族経営会議をやってみた
http://nagayan.exblog.jp/29046899/
2018-12-26T15:38:00+09:00
2018-12-26T15:38:40+09:00
2018-12-26T15:38:40+09:00
gekiretsunagayan
雑感
もちろん、いろいろと慣習がちがう大人がある日いきなり共同生活を迎えるわけで、それはそれはいろいろなことが起きる。
今年に入り、家族内で起こるあれこれについて、ちゃんと議論する場が意外とないことに気が付き、ふと「家族経営会議」をやってみることにした。
結婚当初は、照れもあって、仕事でやってるようなファシリやコーチングを夫婦間で行うことはなかったが、必要は発明の母とはよく言ったもので、必要性に迫られて。
それで、、、、である。
結果、
大正解。
これは、なぜ今までやってこなかったのだろう、と思わされる。
丁寧なチェックインから始まり、お互いが抱えている不安や課題を共有し、お互いが最近感じている可能性や幸せを共有する。ただそれだけで、見えているようで見えていなかったものが出るわ出るわ。。。
まずは今回の第1回家族経営会議で、今後の家族経営の道筋というか、共有のビジョンのようなものが見えた。
ペースとしては、月1くらいでやれるといいなあ。
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Ten-Lab 3点セットというアレについて
http://nagayan.exblog.jp/28217983/
2018-03-29T15:42:00+09:00
2018-03-29T17:24:14+09:00
2018-03-29T15:42:44+09:00
gekiretsunagayan
雑感
Ten-Labみたいな、実態のよくわからない組織の経営スタイルやら経営方針というのは、世間の皆さんにとってはそれなりに興味があるようです。
で、個人的には、今から3年前に描いた中期経営計画でTen-Labのミッション達成にむけたKPIを「県内に100人の仲間を作り、信頼する10名のファシリテーターと出会う」としました。
このKPIの置き方が、その後のTen-Labを変えたなあ、と思います。
それまでの「自分達がやる」という流れを、「自分達だけでなく、街の人をできるだけ巻き込む」という方向に。
このシフトが実は肝なんだよなあ。
ということで、3点セットをご覧いただいたみなさま、現時点での皆様の取り組みや方針は、ぜひ形に残しておいてくださいね。
そして、3年後くらいに、こっそり私に見せてください。笑
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2018年1月2日に立てた、今年の目標
http://nagayan.exblog.jp/27926661/
2018-01-02T22:08:00+09:00
2018-01-02T22:08:21+09:00
2018-01-02T22:08:21+09:00
gekiretsunagayan
雑感
だってね、年始に今年の目標を書くなんて、恥ずかしいじゃないですか。
とはいえ、昨年、一昨年と年末の振り返りをしたときに「そういえば今年はどんな目標たててたっけ?」みたいなことを思い出せないことがあり、これはちゃんと足跡を残しておく必要があるなあ、と思いまして。
たしか昨年の年始にもこのやり方→(https://ferret-plus.com/3027)で目標を立てたんです。
で、その紙を紛失するというね。
なので、あえてBlogに書きます。
12か月後の自分に伝わるように。
【仕事】
ecommit →当社の未来を作る人材を3名採用する。(営業・管理・人事)
→当社の未来をつくる新規事業を1つ立ち上げる(CSV・PR系)
→意思決定機構、全社戦略の企画、実行、検証に関する仕組みをつくりあげる
Radio Burn →Blogを月1回は書く
→パワーワードを毎放送ごとに世に送り出す
【趣味】
→本を読む(月10冊)+ログを残す
→エアギター 日本ランク 7位以内
【学習】
→エクセルマスターになる(MOS 余裕レベルまで)
→自社メディアを持つ(たこやんテレビ)
【経済】
→昨年の年収×1.2倍
→マイルを貯める
【社会貢献】
Ten-Lab →自社企画講座をきっちりリリースする(コミュニティデザイン・マスタープログラム)
→170人会議、移住ドラフト会議 の2本柱を継続できる道筋をつくる
→改新小学校の利活用を進める
→県域コミュニティの可能性を形にする(コミュニティプログラムの企画と実施)
→毎月1回はTenDokuに顔を出す
ゆのらぼ →湯之元を「鹿児島で最近熱いと思うエリア」に押し上げる
→湯之元で2つのプロジェクトが立ち上がるのを応援する
ダイラボ →テンダーに1年間きっちり寄り添う
→ダイラボで隔月で何かやる
【健康】
→週間運動時間 7時間以上確保
→50m走 6秒4以内(3月のダッシュ王までの目標)
→200m 27秒5以内(10月までの目標 ※200mトラックにて 東市来町運動会の地区対抗リレー 20代枠)
→ハーフマラソン 2時間10分以内 (12月までの目標 ランニング桜島)
【上記を踏まえて、今年の目標】
書初め:繋いで整理して深めて広げる!
年末には…
「ローカルで働くことの価値を最大化したプロジェクトマネージャー」になる。
…ということで。
2018年は、鹿児島移住して9年目。そろそろこの街にちゃんと恩返しできるような仕組みを作っていきたいなと思っています。
がんばるぞー。
【写真は、大みそかに入った田之湯温泉。】
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高校生と触れる機会が最近何回かありまして。というはなし
http://nagayan.exblog.jp/27876733/
2017-12-19T11:17:00+09:00
2017-12-19T21:22:07+09:00
2017-12-19T11:17:46+09:00
gekiretsunagayan
雑感
おなじく青息吐息のみなさん、あと10日ほど、がんばりましょうね(涙目)
11月、12月と、高校生との時間を設計する機会が多くありましたので、ちょっと感じたことのメモをば。
①鶴丸高校野球部 『甲子園への道』ワークショップ
➡3年前から、高校OBとして、母校の野球部の冬季練習期間中のモチベーションマネジメントのための場を持たせていただいてます。
まったくもって私の功績だとかいう気はないのですが、今年は母校の野球部が数年ぶりに秋の県大会でベスト8に残り、手ごたえを感じてます。
➡例年、保護者、OB、後援会、生徒が集まるこの時間、1人1人の野球をやる意味や意図を確認する時間と、
毎日の行動をどう変えていくかという変化にフォーカスした場を設計しています。
【感じたこと】
・高校生って、圧倒的に社会人と触れる機会が少ないのなー、と改めて思います。
・県内では優秀とされる公立高校でもそうなので、一般的な状況でいうと、本当に機会は限定的なんだろうなと思いますね。
・で、社会人と普通に話すだけで、彼らの視野は強制的に拡張されるし、それによって日々の自分の環境の閉鎖性やら特殊性やらを自覚できることは、その先のキャリアを描く際にも、受験に向けたアプローチを設計する際にも、本当に有用だなあと思った次第です。
学生が偏差値のみで評価される時代が終わりつつあることは、社会人にとっては常識でも、高校生にとっては全然常識じゃないということが結構ショックでした。
自分自身も19歳くらいまでは偏差値原理主義の中に身を置いてましたが、そこから視座を切り替えるタイミングがもう少しおそかったら、いまとは全く違う人生を歩んでいただろうなと思ったりしますね。
②修学館高校 課題研究プレゼンテーション指導
➡以前からすこしご縁のある修学館高校の2年生が1年かけて取り組んできた課題研究の発表会のプレゼンテーション指導をさせていただく機会をいただきました。
➡高校生は自分の興味あるテーマについて自らリサーチし、その成果を5分~12分で発表します。私はTEDやPechakucha Nightの事例などを紹介しながらプレゼンの作法を教えたり、彼らのプレゼンへのフィードバックを担当しました。
【感じたこと】
・高校生にとって、パワポやワード、エクセルはすでにインフラの一部。手足のように使いこなすなあと。
・プレゼンのテクニカルな部分(つかみ、間、声など)はすぐに習得するなあ。みんな技術を盗むのは早いなあ。と。
・30人くらいの教室でつねに一緒に居るという教室空間の特殊性って、ありますねーと。
自分が高校生の頃に、このレベルのプレゼンができたかと問われれば、いやいや絶対無理、という水準のハイレベルなプレゼンを見ることができました。
ただ、テクニカルな部分を越えて、在り方とか、強い思い、みたいな部分の発露するようなプレゼンをするためにはまだまだ超えるべきハードルがあるよねと思うことでした。
何かを調べる➡調べた結果を発表する。という直線的な学びの場からの脱却というか。
何かを調べる➡やってみる➡失敗する➡改善する➡もういちどやってみる➡得られた学びを共有する。という感じの螺旋的な学びの場をうまく設計することが、現場では求められているように感じた次第です。
ーーーーーーーーーーーー
鹿児島に戻って8年。やりたいことの中の一つに、教育の現場と一緒に何かをやる、ということがありました。
今年、少しずつですが高校生や大学生との接点を持てるようになり、うれしいなあと思うとともに、こちらが設計段階から一歩踏み込んで関わらせていただく必要も感じました。
来年も高校生や大学生と何かやりたいなあ。
オファー、お待ちしてます。笑
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悩める大学生の相談にのったシリーズ 第2段 【自分をしばる前提を自覚することって大事だよね、の巻】
http://nagayan.exblog.jp/27658774/
2017-11-11T16:47:00+09:00
2017-11-11T16:57:11+09:00
2017-11-11T16:47:05+09:00
gekiretsunagayan
雑感
勇気を出して一歩を踏み出した彼らの勇気を称えつつ、「応援したい!と言ってるあなたは、応援されたいと思われる自分になれてる?」というちょっとした挑発的な表現も入れたので、当人たちは悔しさを感じただろうなあと想像しながら。それでも、「またお願いします!」と言ってきた代表者の女の子の覇気をみて、これは本気でこちらも対応したいなと。
ーーーーー
①なぜやるか、を常に意識するのはとってもタフなこと
有名な「ゴールデン・サークル」という考え方があります。
こちらの動画が有名ですね。
まず、Why(なぜやるか)を決め、その後How(どうやるか)を決め、最後にWhat(何をやるか)を決めるというプロセスのこと。
これによって、本当に大切なことを大切にしながら、自分のアクションの結果が常に自分の目的を達成することになるという適切な循環をつくることができると。
でも、これって、すごく難しいことで。Whyを軸に置いたときに、Whatは状況によって変わっていきます。Whatを変えていくことは、周囲にとってネガティブにみられる場面が少なくありません。結果、人は過去の自分の行動や発言に常に縛られる側面を持ちます。
「永山、お前むかしは●●をするって言ってたじゃないか!」と周囲に言われちゃう、ってやつですね。
とはいえ、Whyを常に意識して、いつだって今までの自分をリセットできる状態に置いておくことが、実はいちばん自由で、自分の意図に対してまっすぐなんじゃないかなあと、個人的に思うわけです。
②組織からも、常識からも、自由な目線を持っているということ
組織で働くこと、仲間と共に秩序をもってチャレンジすること。とっても大切だし、尊いことだと思います。
けれど、チームの維持それ自体が目的になって、自分が本質的に目指しているゴール(Whyの部分)を見失うことは、自分にとっても、仲間にとってもよいことではないように思うのです。
人は変化する生き物ですから。
自分の中で生まれている変化に自覚的であること、自分を縛るさまざまな思い込みに対して自覚的であることで、少しでも自分自身の目指す状況に対してまっすぐに動いていけると良いよね、というお話をさせていただきました。
ーーーーー
今回は1時間ほど、まちなかのカフェで話をさせていただきましたが、その中で、自分自身を縛る価値観や思い込みから少し目線を引き上げるためにできることとして、1)いろんな人と話をする 2)先人の知恵を本から仕入れる という2つの手法をお伝えしました。
若いうちは1)に頼りがちですが、2)本を読むってのが、実はけっこう重要で。
今日はコチラの一冊をご紹介しておきました。
次のセッションまでに、読んできてくれたら嬉しいなあ。
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大学生のサークルの相談に乗っていて感じたこと
http://nagayan.exblog.jp/27510594/
2017-10-27T10:21:00+09:00
2017-10-27T10:34:05+09:00
2017-10-27T10:21:42+09:00
gekiretsunagayan
雑感
聞けば、大学生に挑戦と気づきを与えることをミッションとして、海外でのプロジェクトを組成・後押しするNPOを昨年つくったとのこと。
今回は、代表と、2名の部長が緊張した面持ちで登場。3名VSわたくし、という構図でお話をする1時間でした。
①「なにかを実際にやっている」だけでもう十分に偉い
大学生活というのは、それはもう楽しいもので、何をやっても許される。どんなことでも実現できる、素晴らしい時間です。
でも、その期間に自分のやりたいことをとことんまで考えて、実際に行動に移す人はそう多くありません。
彼らのように、実際に自分の時間を削り、誰かのための行動を起こせることは素晴らしいことだよなあ、とまず率直に感じました。
②「偉い」と言われることの快感とどう向き合うか
いろんな大学生に会ったり、話を聞いたりするなかで、「偉いねえ」「すごいねえ」と言われまくっている人との接点もそれなりにあります。
そんな人たちは、大きく2つに選別されていて、1)「偉いね」と言われることに違和感を持つ人=自分が何も出来ていないことを知っているひと
2)「偉いね」と言われることを純粋に喜べる人=最初の一歩を踏み出せた自分に満足しているひと の2種類にわかれるように感じます。
一歩踏み出して、視野がかわった!1歩踏み出して、本当の自分が見えた!
その気づきは尊いし、その学びはシェアする価値のあるものだとおもう。けれど、その踏み出した1歩を、2歩、3歩、4歩と踏み出し続けるのはとっても大変。
場合によっては、踏み出した道を戻ってみたり、方向を変えてみたりすることも含めて、「常に自分の頭で考える」ということを続けていくことが大切なんじゃないかなあと、かつて2)側の大学生だった自分は思うわけです。
1)側の学生たちは、自分が志す理想がクリアであればあるほど、理想と現実のギャップを埋める努力をいとわないです。そのスタンスにたつと、成長のスピードが劇的に早まる。わたくし現在34歳ですが、この年になると、自分と同世代で世界の一線で活躍している人たちとの接点も出てきます。そんな人たちに共通するのが、謙虚さと、素直さ。理想がクリアであればあるほど、自分の足りない部分に自覚的で、結果として謙虚になるし、努力するんだなあと感じます。大学生のときは、同じ「意識高い系」という出発点から始まる旅路ですが、マインド次第で10年後、20年度の状況は大きく変わるんだなあと言うシビアな現実ですね。。。
③挑戦する誰かを応援できる人になるためには、自分自身が挑戦を続けていることが重要
これはベンチャー支援とか、起業支援とか、地域づくり支援とか、いわゆる「支援」というジャンルを志す人たちと話をしていて思うことなのだけれども、
誰かを応援したい!と言う当人が、応援される側にとって「この人たちに応援されたい!」という存在になれているのか問題。ここを見誤ると痛いことになると思います。
同じことが、「鹿児島を盛り上げたい」「地域を活性化したい」という人にも通ずる。
まずは自分が盛り上がれていること(=自分の取り組みや事業や企画が世の中できっちり評価され、多くの人を巻き込めていること)。
その在り方やスタイルの主体が拡張していく(私、から、私たち、となり、みんな、となる)ことで、緩やかに線になり、面になるんじゃないかなあ。
そんなことを感じる夜でした。
ちなみにこの文章、「大学生」という部分はそのまま「若手社会人」にもあてはまるし、なんなら「ベンチャー経営者」にもあてはまるし、さらにいうと、いまや死後になりつつあるかもしれない「社会起業家」にも当てはまるというですね。
わたくし、血を流しながら書きました。笑
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選挙特番のMCをやらせていただいたときのはなし。
http://nagayan.exblog.jp/27486451/
2017-10-24T22:49:00+09:00
2017-10-29T22:06:52+09:00
2017-10-24T22:49:18+09:00
gekiretsunagayan
雑感
普段はコメンテーターとして、6年ほどRadio Burnに出演しておりますが、番組の要として進行、問いかけ、議論の整理、時間管理などをもりっとすべてお預かりするのは初めての経験。
しかも選挙特番。衆院選の投票終了(20時)直後の20:30~という枠で、ラジオとYoutubeライブとTwitterの連動したガチ番組です。
いやあ、今でも若干の頭痛が残っているくらい、頭の芯まで疲労しました。きつかった。
で、これだけの経験をさせてもらったので、今の気持ちをBlogに残しておきます。
1、ラジオ番組って、実は原稿はほとんどない
これ、みなさんあまりご存知ないかもしれませんし、場合によっては番組次第なのかもしれませんが、私の知る限りではラジオ番組においては、ほとんど原稿や台本はありません。ざっくりとした時間割くらいです。何をどんなテンションでどう話すか。スタンスや言葉のセレクトは完全にMCや出演者の匙加減次第となります。そこが面白みだと思います。しかし、この日のこの時間は、衆院選の開票時間。この時間に人生がかかっている人が一定数いるんだという緊張感は、当然ながら半端じゃないわけです。個人的には噛まない方がおかしいと思います。実際私も息を吸うのを忘れるくらいに緊張しておりました。ゲストの皆さんも同じだったんじゃないかな。番組冒頭、ゲストの皆さんに「緊張してますか?」とか無駄に聞いてますが、このとき一番緊張していたのは、たぶん私です。
2、選挙や政治を語るというタブー感が、この期間だけ変容する
MCという立場ですから、前提としては中立的な立場が求められていると思うのですが、プロのアナウンサーでもない自分に白羽の矢がたったということは、多少は自分の考えを入れるべしとのオーダーも感じられ。自分の政治的立ち位置を明示してよいのかどうか。明示してよいとしたらどこまで話すか。ここはかなり悩ましいところでした。
3.純粋な大学生と、利害関係にまみれた大人
今回は志學館大学の学生さん(総勢5人!)にご出演いただいたのですが、みなさん率直にご自身の支持政党や小選挙区での投票先を、判断基準とともにお話くださいました。この純粋さと、政治に対して興味をもって自分の考えを持とうという姿勢には素直に感動しました。番組中もお話しましたが、経済的に自立してくると、社会システムの中で自分自身が多くの利害関係者に囲まれ、心の中の素直な声と、自分に求められている役割とのバランスをとることが求められてきます(そういったバランスをとらなくても良い職種やポジションもあるとは思いますが)。このくらいストレートに自分の気持ちを表現できるのは心地よいなと思わされました。翻って、本番中「永山さんはどの政党と誰に投票したの?」とジェフに質問されないかヒヤヒヤしていた自分も居ます(ジェフ=ジェフリー・アイリッシュ教授 <鹿児島国際大学>)。そして、同時にそんなヒリヒリする時間を過ごしてみたかったなという感情もあります。
4、普通の人が普通に考えているとこを話すことの大切さ
今回は、①進行役という立場と、②聞き手という立場と、③交通整理役としての立場と、④伝え手としての立場と。4つの役割を意識しながら話をしました。
①進行役…時間通りに必要な情報が共有されるための話の推進者
②聞き手…リスナーの皆さんが聞きたいと思う情報をゲストから引き出す質問者
③交通整理…論点が変わった時、クロスしたとき、混線したときに構造を整理する整理者
④伝え手…自分自身の問題意識をその場に提示する発信者
この4つの役割を考えたとき、一番後悔が残るのは、聞き手としての自分の力不足です。今回はせっかくSNS(Twitter)と連動した番組になっていたのに、SNS上のメッセージを十分にご紹介することができませんでした。これはもうひとえに、私の力不足です。本当に申し訳ありませんでした。せっかくTwitterにハッシュタグ付きで投稿してくださったのに…、申し訳ありません。ちなみに、Twitterでの投稿が動き始めたのが20:40以降でしたので、本番中にハッシュタグを追える仕組みを作っておくべきだったなあと思っております。次回以降(あれば)活かしたいですね。
5、レポートの緊張感
今回、普段は同じRadio Burnという番組でコメンテーターをしてくれている上栫さんがレポーターとして選挙事務所を訪問するという枠がありました。この時間は個人的にとても面白かったなと思っています。初めて開票時間中の選挙事務所に訪れた上栫さんの緊張感は、ラジオを通しても確かに伝わってきました。あきらかに緊張している声質が、いつも聞いている声とのギャップとしてリアルに感じられ、テレビの中でよく見ている選挙事務所が、実際に今この町に開設されていて、そこには当選の知らせを信じて待つ人たちがいるんだ、という事実を高い解像度で再現してくれたように思います。この緊張感は、ラジオだからこそ演出できたことかもしれません。
ちなみに、ここだけの話、上栫さんのリポート戻りの第1声は「めっちゃ緊張したわー」でした。笑 「ふざけてんじゃねえのか?!」と怒られそうだったとのこと。お邪魔しました選挙事務所の皆様、ありがとうございました。
6、自分はこれからどうしたいか
今回は、声をかけられたのが直前でした。10月22日投開票の選挙で、特番への出演打診が10月16日という。間に1週間も無い状況で、拘束時間とか番組のコンセプトとか出演料とかそいういったものも全く見えないなかでお受けし、どんなスタンスでやるべきかもわかってない状況でした。これは自分自身のプロ意識の欠如だなあと、いま冷静に振り返って思います。現場の局の皆さんが私以上に忙しいのはあたりまえなので、本来であれば事前に確認すべきことをしっかり自分の責任範囲の中で明確にすべきでした。この仕事がどのくらいの緊張感のもとで行われるかということに対する認識が不足していたという意味では、私自身が喋り手としてプロフェッショナルでなかったということだと思います。
今回、お恥ずかしことに番組終了後に敬愛するNディレクターに愚痴ってしまいました。Nディレクター、ごめんなさい。すべては僕の未熟さ故です。
7、選挙は人を寡黙にしたり、攻撃的にしたりする
個人的にはインターネットは政治の世界を緩やかに変えていくと思っていて、これまで声を上げる場所がなかった多様な声が表明される舞台が整っていくことは大切なことだと思います。今回の番組についても、なかなかすべてをご紹介することはできませんでしたが、多くのご意見をいただきました。また選挙に関する考えだけでなく、偏向報道だ!とか、ゲストの人選がおかしい!とか、とかいろいろと圧の強いメッセージも来ていましたが、全てのメッセージは、やはりありがたいなと思います
あと、マストドンの方には、「永山はジェフリー・アイリッシュ教授のことをジェフと呼び捨てにするのはけしからん!」という投稿もあったそうです(私は確認できていませんが)。これはもう手放しにお詫び申し上げます。ジェフのことを、ジェフと呼んでしまってごめんなさい。
8、池上彰さんも、ウーマンの村本さんも、選挙に出たみなさんも、凄いと思う
上記のように、人を極端に寡黙にしたり、攻撃的にしたりする選挙という舞台で、自身の名前をだして、自身が信じることを発信することはとっても勇気のいることです。私なんて今回は全然自分の考えを発することができなかったです。それでも終了後2日たった今でも脳の中心がじんじんしています。
選挙特番に出演されていたウーマンラッシュアワーの村本さんや、「池上無双」で有名な池上彰さんも、選挙のたびに大きく話題になり、ときに炎上と言われるようなインターネット上での議論の過熱を呼んだりしていますが、あの方々の胆力と覚悟はおそろしいなあと、今回あらためて思うことでした。
9、アナウンサーのみなさんも凄い
今回の選挙で、個人的には自分の住む選挙区と同じくらい、福岡2区の状況を気にしていました。福岡は私が大学生活を過ごした場所で、大学1年の秋から大学卒業時まで鬼木誠さんという政治家(当時は県議会議員でした)のもとでインターンをしていました。毎回福岡2区は激戦で、今回も福岡最大の激戦区と言われており、正直かなり注目していました。
そこに、今回のMCのお話です。本番中は、自分自身の興味関心を一旦きれいさっぱり忘れて、フラットな気持ちで対応しようと思い、気持ちを切り替えるために本番打ち合わせ直前に温泉に立ち寄り、しばし瞑想したうえで局に入りました。おそらく、アナウンサーの皆さん、カメラマンの皆さん、音声さん、それぞれに思いがあり、応援している候補が居ながら、その気持ちをぐっとこらえて、淡々と報道の現場に携わっておられる。
あ、あと本番は、キー局(全国ネット)らの引き継ぎ、当確の際の割り込み対応、SNSのタイムライン確認、ゲストの表情への気配り、時間管理、全てを同時にこなすのは無理だなと思いました。。それをやってるアナウンサーのみなさんはマジで普通じゃないです。本当にすごい仕事です。
(応援している福岡2区の鬼木誠さんは超僅差で無事に当選されました。よかった!)
10、ゲストの皆さん、お聞きいただいた皆さん、MBCさん、ありがとうございました。
今回、実にいろんなみなさんに応援していただきました。SNSでの応援もですし、始まる前、終わった後、本当にたくさんの友人や先輩に声をかけていただきました。ありがとうございました。ゲストの牧野先生、志學館大学のみなさん、ジェフ、MBCの山下さん、素敵な時間をありがとうございました。また、ラジオをお聞きいただいた皆さんも、つたない進行にお付き合いいただき本当にありがとうございました。そして、こんなチャレンジの機会をいただいたMBCさんにも感謝の思いしかありません。本当にありがとうございました。
とうことで、長文になりましたが、そしてこの文章にどのくらいのニーズがあるかはわかりませんが、最後までお読みいただいてありがとうございました。次があれば、またやりたいです。34歳の自分にはまだまだ身の丈に合わないチャレンジだったと思いますが、楽しかったなあと思います。
あとは、選挙の時にもっと踏み込んだ場を作れるように、普段のRadio Burn(毎週土曜日 18:30~20:30 MBCラジオ)をもっと突き抜けていきたいですね。憲法改正に関する論点整理とか、北朝鮮問題への対応の方向性についての議論とか、やりたいなあ。
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ダイナミックラボで、テンダーと時間をともに過ごした話
http://nagayan.exblog.jp/27430117/
2017-10-19T16:16:00+09:00
2017-10-19T16:17:02+09:00
2017-10-19T16:16:12+09:00
gekiretsunagayan
雑感
こないだから、テンダーが運営するダイナミックラボについて、すこしだけお手伝いをしています。
先週末は、そんなテンダーが、いま困っていること(=ダイラボのプレイヤーをどう確保するか)を話し合う場をファシリテーションする機会がありまして。
行ってきましたダイナミックラボ。
話し合いは、①ひとりひとりがこの場に期待することを確認しあう長めのチェックイン ②テンダーがいま思っていることを聞く時間 ③ダイナミックラボを今後どのように盛り上げるか ④テンダーへの手紙(わたし、こんなことでサポートできるよ!の提案)という4部構成で行いました。
いや、最初はもっといろいろ考えていたんですけどね。
場のニーズによって、いろいろと当初想定の設計からはずれるというね。
で、こういう雰囲気でやりましたよ。
今回は、テンダーが日々の仕事に追われ、チームをつくって取り組みたいと思っていたアレコレについて、十分に手が付けられていないということについて話し合うという時間だったのだけれど。
こういう場を持つときに壁だなあと感じるのは、、、
「◎◎をやったらいいよ!」
「●●しないのが問題だよ!」
という感じで、Doの部分に対するアイデアから入ってしまうところ。
ワークショップにおける意図の持ちようって、本当に難しいなと思わされる夜でありました。
自分と、テンダー、という2層構造からスタートする場を、テンダーを軸とした自分達、という1層の共同体としての意識に切り替えていくためのスイッチがどこにあるのか、ということをずーっと考えながら臨んだ場でありました。
今回で言うと、最後はテンダーに向けた手紙を書く、という出口を設けることで、テンダーと自分のつながりを言葉にしてもらうというスタイルをとりました。
今回は、テンダーを取り巻く仲間達と時間を共有するという場の第1回ということで、まずはつながりを作る時間。
次回は11月に、もうすこし具体的な思考を共有できる時間を作りたいなあと思っております。
そんなダイナミックラボ。物販が充実し始めてますよ。みなさまぜひぜひ。
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テンダーという男
http://nagayan.exblog.jp/27140529/
2017-09-24T14:19:00+09:00
2017-09-24T16:57:43+09:00
2017-09-24T14:19:54+09:00
gekiretsunagayan
人間模様あれこれ
年間家賃1万円の家にすみ、水道も電気も自ら賄ってしまうというサバイバーな男。
KTSが密着して番組を作ったりしているので、鹿児島のヒトは目にしたことも多いかもしれない。
そんなテンダーが、今年、ダイナミックラボというファブラボ(いろんなデジタル工作設備を備えた工房)をつくった。
彼とは以前、オフネというユニットを組んでしばらく活動したりしていて、(オフネはその後、音楽性の違いを理由に解散)
僕がNVCとかシステム思考とかに触れるきっかけをつくった1人でもある。
そんなテンダーが、ダイナミックラボの事務局長とインターンを募集しているではないか!
これは事件だなと思う。
ヒッピーが、事務局長を募集www
既存システムへのアンチテーゼとしてのヒッピーが、自ら組織をつくろうとしている!!!!
組織は、どんなに意識していても、当初の目的から少しずつ組織の維持自体が目的化してしまう圧力を持ってしまうと思う。
Ten-Labは、「自分の会社を存続させるために、仕事をとる」という悪循環に陥ってしまった結果、社員全員(私含む)をフリーランスとして一度解体した経緯もある。
そんな難しい「組織づくり」という難問に、あのテンダーが本気で着手しようとしているぞ。
はてさて、どんなチームが生まれていくのだろうか!
これは要チェックな求人だし、要チェックなラボになっていくなあと思った次第です。
なお、求人内容自体は超魅力的(家付き、軽トラ貸与、各種専門技術研修付)ということで、まあ何というかとても豪華な内容。
これは、優秀な人というよりも、おもしろい人にハマる求人だろうなあ。
みなさま、いかがでしょう?
【追加情報!現在募集中のイベントもあるみたい】
そんなテンダーが、1泊2日で先住民族技術を学べる超有名なワークショップが10月7日ー8日に開催されるそうです。
通常は18,000円の内容が、今回だけ!特別に!10,000円なんですって!
この割引感も、ちょっと資本主義的(笑)で、テンダーのいろんな価値観の変遷が見えて、個人的にはちょっとツボです。笑
あ、でも、このワークショップに参加した友人は、だいたい視野を大きく広げて帰ってくるので、本当にお勧め!
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パワポカラオケをやってきた話
http://nagayan.exblog.jp/27121643/
2017-09-17T22:11:00+09:00
2017-09-18T15:38:53+09:00
2017-09-17T22:22:26+09:00
gekiretsunagayan
雑感
で、そんな時にいつも悪魔のようなお誘いをしてくる、某たこ焼き屋さんの店主から、パワポカラオケなるもののお誘いを受けまして。
『ながやん、やらない?』と。
プレイヤーとしての声かけであろうはずもなく、がっつり主催者としてプロデュースしながら、勿体無いのでプレイヤーとしても、とね。
で、それから3週間後の9月15日、やりましたよパワポカラオケ。
こちらは、そのたこ焼き屋さんのスタッフさんによるプレイの様子。
パワポカラオケについて、よくご存知じゃないかたはこちらをご覧ください。
今回は5名の参加者でプレイしたのですが、結果は2位に終わりまして、結論から言うと非常に悔しかったですね。
ということで、本日考えたこと
・何かと何かを強制的に繋いでみることは、目線を強制的に拡張するという意味で結構よい頭の体操になる
・プレゼンとは、言葉ではなく、熱である
・喋りの瞬発力は鍛えることが出来る。量は質に転化しそう。
・こういう実験が出来る場はとても有り難い。
以上、パワポカラオケをやったよ、というお話でした。
感想の4つ目、実験の場の存在というところは、いつかちゃんとブログに書きます。
乞うご期待。
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不安な個人、立ちすくむ国家 というレポートの中の人の話を聞きに宮崎まで行ってきた
http://nagayan.exblog.jp/27115710/
2017-09-15T01:04:00+09:00
2017-09-17T22:23:21+09:00
2017-09-15T01:04:04+09:00
gekiretsunagayan
雑感
(心の声)
ああ。
Blog再開します、と言ってしまった。。。
大変なのに…。
これまで何度も挫折してきたのに。。。
(ここから本編)
今回は、表記の通り、経産省の次官・若手プロジェクトによるレポートの中の人が宮崎に来るということで、尊敬する田鹿さん(日南市 マーケティング専門官)のイベントを見てみたい!という気持ちも会って、陸路宮崎まで車を飛ばしていってきました。
会場は、素敵なコワーキングスペース。
そして、そびえたつは宮崎の巨人たち。。。
で、話はというと、経産省の中の話をいろいろと興味深くお聞きすることができました。
結論めいたことはあまりなく、どちらかというと、このペーパーが作られた背景とか、目的みたいな話と、このペーパーをつくるプロセスで生まれた中の人たちの変化みたいな話がおもしろかったですね。
あと、懇親会でお会いした日南市の崎田市長が良い意味でぶっ飛んでいて、それはそれで最高の収穫でした。
【この日の自分メモ】
・件のレポートは150万DL、ポケモンGoは3日で1,000万DL
・エンタメの力と、危機感の力
・議員は株主。いかに巻き込むか
・かっこいい大人をつくりたい!と言ってるあなたはかっこいいの?
・それ、どうやったらおもしろくなるかな?の目線
【感じたことなど】
・問題意識を可視化する。議論を巻き起こす、という目的は達成したんじゃないかなあと思う。
・中の人たちが今回のプロセスを経て変化した(地域の行事にかおをだすようになったり)のは大きいなと思った。
今回の経産省の動きを見て批判している人たちは、経産省にそもそも過剰な期待を寄せすぎているんじゃないかなと思ったり。
・危機感をあおるというのは一定の効果があるけど、ポケモンGoになるにはやっぱりエンタメの力って大きいのよねーと感じた。
いかにワクワクする未来を描けるか。その一端を体感できるような仕立てを考えられるか。
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地域のシンボル的な石蔵が取り壊されたことに対する反応を参考に、対話に必要な2つの軸を考える
http://nagayan.exblog.jp/25657502/
2016-04-13T10:43:00+09:00
2016-04-13T20:04:31+09:00
2016-04-13T10:41:54+09:00
gekiretsunagayan
雑感
写真は友人の坂口修一郎さんのInstgramより。
僕も一鹿児島県民として、素敵な石蔵が壊されることに悲しい気持ちを表明しつつ、このような事態に対話という手段からアプローチする上で大切にしたいことをを考えてみた。
今回のような自分たちの暮らしにつながる場所で個別具体的な価値観の衝突がおきたとき、どちらか一方を非難するのではなく、相手の考えに対する人間的共感をもちながら、すれ違いを両者で共有しながら、共に未来を描くようなプロセスをつくっていきたいと僕は思っている。
そのために、僕が個人的に大切だと思う2つの考え方をご紹介したい。
①共感の姿勢:「石蔵を壊すという決断をした誰か」に、歩み寄る気持ちを持つこと。
共感の姿勢。 あなたと価値観の異なる誰かの、本質的なニーズをくみ取ろう。
今回の件でいうと、石蔵の取り壊しを決めた誰かが、やむに已まれず取り壊すにいたったかもしれないというところまで一度想像できるかということ。
「コンビニが出来るらしい」という報に対して、「コンビニなんてどこにでもできるじゃないか!」と憤るのではなく、
「コンビニを創りたいと思った人にはどんなニーズがあったんだろう?」と想像することから始めるということ。
NVC(共感コミュニケーション)というコミュニケーションの技法がある。
もともとはマハトマ・ガンディーのコミュニケーションを研究するなかで体系化された共感を軸にしたありかたで。
NVCとは、「世界のあらゆる人のあらゆるニーズに対して、人は共感することができる」という考え。
どんな行動にも背景があり、人間のすべての行動は突き詰めていくと人類として根源的なニーズに行きつくと。
そして、その人類としての根源的なニーズそれ自体は、すべての人にとって共感可能なものであると。
たとえば、結果としてとられた手段が犯罪行為であったとしても、それら犯罪行為の根源にある当事者のニーズに対しては、人は共感できるというあり方。
価値観の衝突を対話によって解決しようと思うなら、まずは両者が議論のテーブルに座ることが必要。
自己とは異なる価値観で様々な意思決定を行う他者がいたときに、その根源的なニーズ(それは安全な環境を整えたいというものかもしれないし、
社会に貢献したいというものかもしれない。)に対してどこまで共感的にコミュニケーションをとることができるか、という共感力は、対話の文化が必要とする素養の一つだ。
「あなたにとっては許すべからざる蛮行であるその行為が繰り返されないために、その蛮行を実行せざるを得なかった誰かの背景までを想像してコミュニケーションをとる」ということ。
対話によって課題を解決したいと思うときにまず意識したい在り方だと思う。
②本質的な解決を志向する姿勢:最少の出力で最大のインパクトを生み出す
今後、同じようなことが起きないために、行動を起こしたい人は多いと思う。
今回の件も、行動を起こすとなるといろんな方向性がある。
新たに生まれるコンビニの不買運動をするとか、街中でデモをするとか、表面的に怒りを表明する行動も無数にありうる。
けれど、本質的な解決を志向しようとおもったら、今回のような事象がなぜ生まれたのか。その原因を適切に把握するしかないように思う。
もちろん、世の中は複雑で、一見単純に見える問題も、その背景は多くの要素が複雑に絡み合っている。
今回の悲しい出来事(石蔵の取り壊し)に至るプロセスもそう。
現代社会の複雑なシステムを総体としてとらえて、課題を整理し、本質的な解決策を探る思考を「システム思考」と呼ぶ。
なぜ石蔵は壊されたのか。その背景を丁寧に読み解き、どのタイミングでどのような対策をとりえるのか(とりえたのか)を整理すること。
これは、感情的な思考ではなく、論理的な思考での課題整理・関係性把握(システム思考)の技術が必要だ。
感情的な意思表明のアクションと、論理的な課題解決のアクション
石蔵が壊されるにいたった複数の要素がそれぞれどのように構成されているのか。
その相互の関係性のなかに、類似の問題を事前に防ぐヒントがある。
今回の件を参考に、(まずは僕の想像の中で)石蔵が取り壊されるにいたる要素をたくさんあげてみた。
①石蔵が歴史的に希少なものであることを理解できなかった
②石蔵を今のままで残すことの必要性を感じなかった
③石蔵を壊して作りたい施設があった
④石蔵をいまのままで保管するコスト・リスクを負担できなかった
⑤石蔵に対して個人的な恨みがあった
…まずは5つくらい挙げてみる。
そして、これらの要素について、それぞれさらに原因となりうる要素を追記していった課題の相関図がこちらである。
【相関図】
こうして相関関係を整理していくと、いくつかのポイントがみえてくる。
【課題解決のポイント】
こうして整理した結果、もっともクリティカルなポイントは、「石蔵を残すことの価値をオーナーが感じる場面がない」という情報流通の問題なのではないかという仮説が浮かび上がる。
だとすれば、不動産オーナーに対して、歴史的に価値ある物件の価値を、適正に伝えるような具体的な行動が必要だなということになる。(さらに、その価値が経済的価値に交換されるようなアイデアもあると最高だ。)
どうだろうか。
今回は石蔵の取り壊しというトピックを事例に、ファシリテーター的なアプローチで課題解決の道筋を考えてみた。
ちなみに、②システム思考 の根幹には、①共感思考がある。
だって、課題の本質を深く把握するには、その課題の当事者の思考をトレースする必要があるから。
「その人にも、事情があったはず」「では、その事情って何なんだろう」と、2歩下がって考えるところから、解決に向けた議論をはじめたいなと。
以上本日は、①原因に対する歩み寄り(NVC)と、②原因を構造的に把握する(システム思考)、僕のファシリテーションを構成する大きな2つの柱についてのお話でした。
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【久々更新】この春に新社会人になる皆さんへ
http://nagayan.exblog.jp/25596793/
2016-03-30T17:30:00+09:00
2016-03-31T10:56:46+09:00
2016-03-30T17:29:49+09:00
gekiretsunagayan
雑感
久しぶりにBlogを更新いたします。(パスワード覚えててよかった)
さて、この季節に改めてBlogに書くことは何かないかなあと思っていろいろ考えました。
この春に何名かの大切な友人が大学を卒業するので、すこし説教くさくなりますが、新社会人になる友人たちに向けての「新社会人のススメ」などを書いてみようかと。
――――――――
この春に大学を卒業した新社会人のみなさんへ
大学卒業おめでとう。
僕が大学を卒業したのはちょうど10年前。
自分自身を振り返ると、あの生産性も計画性も何もなかった日々がある日突然に終わるという事実への恐怖感を思い出します。
僕は自分自身がカッチカチの政府系金融機関に新卒で入社したので、自堕落で無計画な大学生活からの変化は大きく、特に最初の1か月は地獄を見たように思います。
みなさんももしかしたら、4月1日からの生活に戦々恐々としているかもしれません。
けれど、大丈夫。みんな、状況は同じですから。
そんな皆さんのために、いくつかの「新社会人のススメ」をご提案。
――――
①入社式の前日、または入社日にやっておきたいこと
…入社前のいま、あなたがその会社で目指したい社会的な価値と自分自身の成長目標を文書にしておきましょう。
入社直後から、あなたは会社の厳しいスピードについていくことで、日々の振り返りをする余裕がなくなります。
また、入社前の段階であなたは組織の外の人間です。客観的な目で会社を見られる最後の時期に、できるだけ客観的な目で入社予定の会社を眺め、そしてその会社で実現したい価値を明確にしておくことは、後々おおきくあなたを支えます。
②新卒1年目が入社初日から発揮できる価値がある
…新卒1年目。まさに何もしらない状況。(あ、もちろん事前に書籍などで勉強しておくと最高ですが)
そんなあなたにできる最大の貢献は、「上司への質問」と、「自分自身の成長スピードを見せる」という2点です。
まず、上司への質問というところですが、会社にはいろんなルールがあります。その一つ一つを迅速に覚えるのも仕事の一つですが、たまーに、意味のないルールも存在します。そんな意味のないルールが新人による「これってどういうことなんですか」の一言で見直されたりします。
まっさらな新人の目線で、率直にいろいろ質問してみましょう。
「自分自身の成長スピードを見せる」…新入社員のときは、まるで赤ちゃんが一つ一つ言葉を覚えるがごとく、昨日できなかったことを今日できるようになり、今日できなかったことが明日できるようになる、という時期です。そして、自らのチームにそういう成長スピードの人間がいることは、チームの雰囲気を確実に成長方向に後押しします。あなたは、あなたの成長によって、チームの後押しをしているんだどいうことを自覚して、全速力で成長してください。
③5月病の乗り越え方
…入社1か月。徐々に会社になじんできたあなたは、5月の連休を前後に5月病になるかもしれません。
疲れと、緊張の緩和は、あなたの気持ちを会社から遠ざけるかもしれませんね。
そんな時には、できるだけ身近な社外の先輩に相談してみましょう。
社内の先輩にあなたの気持ちを正直に打ち明けるのは勇気が必要です。せっかく社内では「頑張っている」あなたが弱い面を見せるのは難しいかもしれません。
そんなときにこそ、他の会社で頑張っている先輩の話を聞きましょう。きっと、その先輩も同じような時期を経験しています。
苦しいのは自分だけじゃないんだ、ということを知るだけでも、ずいぶん気持ちが楽になるはずです。
④夏から秋にやっておきたいこと
…夏がやってきたら、あなたには会社の中でやるべきことが明確に見えてきています。
少しづつ、自分の仕事が見えてきたら、あなたはインプットのスピードを高めていく必要があります。
仕事の進め方を覚える段階から、仕事に直接必要な知識を覚える段階になったら、まずはとにかく勉強の量と質を確保することを意識しましょう。
この時期に必死になって覚えたり、学んだりしたことは、年末から年度末にかけてのあなたの仕事を大きく支えます。
夏から秋は誘惑も多い季節。会社になれたこの時期、夏のボーナスが出る会社の皆さんは、遊びたい欲求もたかまるころですが、ここは我慢のしどころです。
⑤冬にやっておきたいこと
…新社会人にとって最初の冬は、最初の年末商戦であり、最初の期末営業です。
このころには皆さんは一人の戦力として顧客や現場を任され、先輩たちと共に価値を生むために日々悪戦苦闘するようになっています。
ここでやっておきたいのは、入社前に決めた「この会社に自分が入る意味」を振り返るということ。
一人前に扱われるけれど、一人前の仕事ができないというのはつらく悲しいものです。けれど、そんなときにこそ、入社前の気持ちを思い出してください。
合わせて、入社前と今のあなたの知識や経験の違いに思いをはせてみましょう。
あのころできなかったことに比べて、いまできていることのなんと多いことか!
自分が確かに前に進んでいることを確認しましょう。
⑥新卒1年目を終えるときにやっておきたいこと
…もしかしたら、このころには同期入社のうちの何人かが会社を辞めているかもしれません。
または、大学の同期のうちの何人かが会社を辞めているかも。
このころには、そんな友人と会ってみるのも良いかもしれません。
僕は個人的には一つの会社で3年は頑張ることを推奨していますが、1年間の社会人生活であなたには十分な会社への理解と、お客様とのご縁があるはず。
社内を俯瞰的にみられるようになったあなたが、2年目を迎える前に見ておくべきなのは、会社の外に広がるいろんな生き方。
これからはじまる新たな年度をどのように迎えるか。それを考えるにあたって、かつて同じ目線で過ごしていた友人たちとの対話を通して、自分の生き方の中に会社員生活をどう位置づけるか、を考えてみるのは大切なことかと思います。
---
以上です。
あー、偉そうなことを言いました。
ただ僕は、新卒で入った会社を3年半でやめましたから。
なので、僕の新人時代を知っている人は、いま近くにいないというね。
こういう偉そうなことを書くには絶好の位置にいるということで。
さて、僕も4月1日から少し立場が変わります。
日々、できること、一つずつ積み重ねていきます。
(写真は県庁裏手の川添いの桜。三分咲きくらいかな。昨日撮影)
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Probono という取り組み
http://nagayan.exblog.jp/21547322/
2013-11-27T14:53:00+09:00
2013-11-27T14:55:49+09:00
2013-11-27T14:53:52+09:00
gekiretsunagayan
雑感
いま、鹿児島県の離島振興課と連携して、「都市部のビジネスマンを離島につなぐ」という
取り組みをすすめています。
そのひとつが、プロボノ(Pro Bono)。
本業のスキルを生かした社会貢献のかたち。
今年度内に、ひとつの形をつくるべく、右往左往していますが、
少しずつ、少しずつ、うねりを作っていきたいなあ。]]>
ひとつの節目を迎えました
http://nagayan.exblog.jp/17730432/
2012-02-02T17:27:00+09:00
2012-02-02T21:00:14+09:00
2012-02-02T17:14:43+09:00
gekiretsunagayan
出会いと別れ
1月31日を持ちまして、一昨年の夏から参画しておりましたネイチャリング・プロジェクトを正式に退職いたしました。前職(政府系金融機関)を辞して、8年ぶりに鹿児島に帰ってからの約3年間、僕はこの組織で主に起業家育成事業という身に余る仕事を頂戴し、短い銀行員時代の知識と経験を可能な限り動員して社会起業の立ち上げを支援してきました。
鹿児島に帰ると決めたとき、僕には明確にやりたいことが決まっていたわけではありません。リーマンショックと、そこから派生する経済不況のなかで、金融機関でできることの限界を感じ、もっと事業を作る側に身を置きたいと思い、銀行を退職しました。そして、地域にしっかり根を張ってこれから自分ができることを見極めたいと思い、高校までをすごした鹿児島の街を見回したとき、自分が高校時代に在籍したNPO法人SCCとのご縁もあって、地域課題をビジネス手法で解決する「ソーシャルビジネス」という概念に触れ、社会起業家支援のNPO法人ネイチャリング・プロジェクトへの参画を決めました。
主な仕事は、社会起業家(ソーシャルビジネス)の支援。特に起業したいと考える人の支援(スタートアップサポート)がメインのお仕事でした。
事業計画の作成、資金計画の作成、マーケティングサポートなどが中心の業務でしたが、「社会をこうしたい」「地域の問題をこう解決したい」といった思いをベースに事業をイメージする方々を対象に、ビジネスベースのコミュニケーションを学んでいただくという、バランス感覚と自分自身のコミュニケーションスキルが問われるお仕事。26歳の自分には身に余る仕事でしたが、エキサイティングな日々に多くの学びがありました。
そんななかで感じたのは、社会や地域と真剣に向き合おうという人の多さ。その思いの強さ。そのエネルギーの大きさでした。
2)「街とかかわりたい」人の受け皿としてのTen-Lab
鹿児島に帰ってから始めた活動に、天文館で朝読書「TenDoku」、天文館ビジネストークセッション「TenBiz」があります。きっかけは、もっと多くの人に出会いたい、もっと多くのことを学びたいという僕自身の私欲でしたが、そこに集まる人たちは前向きに、自分たちのスキルを高め、地域とのつながりを考える魅力的な方々でした。
まったく初めて出会った人たちが、その場での自由なアイデアの共有の中でクリエイティブな発想に目覚め、独創的なアイデアや企画が生まれる場面を多く見てきました。そして、一人では決して成しえないような成果を実現する取組も生まれ始めました。
●From Kagoshima Project は、鹿児島から東日本大震災の復興支援を考える人たちのプラットフォームとして1年間で500万円以上の寄付を集めることができました。
●TenBizでは、まったくの異業種多世代の素人集団が真剣に議論する中で、東京の大手広告代理店と互角に渡り合える企画を提案することができました。(第2回販促会議賞において3組が1次予選を突破、1組はファイナルに進出)
都心部と比べるとどうしても距離的制約から情報格差が生まれがちな地方都市・鹿児島においても、真剣に課題に向き合う個人が複数集まって知恵やアイデアを出し合えば、世の中にプラスのインパクトを与えることができる。僕はこの可能性にかけてみたいと考えるようになりました。
一人ではなかなか立ち向かえない大きな地域課題に対して、みなで一緒に取り組める「きっかけ」や「とっかかり」を複数作っていきたいと考えています。最初は「きっかけ」のつもりで参加した方にとっても、いつの間にかその課題が「自分ごと」になり、最終的には「みんなと一緒に向き合うべきこと」になれば、もう課題は課題としてではなく、自分の生活の延長線上にあるアクションに繋がるはず。
街の人とのふれあいの中でいつの間にか創造力が磨かれ、クリエイティブなコミュニケーションをもとめてさらに多くの魅力的な人がこの町に集っていく。
そんな未来を目指して、昨年の7月6日、これらの取組を進める事務局として一般社団法人としての法人格を取得し、「鹿児島天文館総合研究所Ten-Lab」として、組織として静かにその第一歩を踏み出しました。
3)とはいえ、実際は・・・。
立派な理念を掲げて生まれたTen-Labですが、代表者である僕自身がネイチャリング・プロジェクトとの2足の草鞋での活動であることに加え、当初想定していなかった大型の案件を頂戴したことなどもあり、時間に追われる中で、本来とるべき対応がとれず、連絡がいい加減になったり、コミュニケーションが雑になったりする場面も多く、お客様に本当に迷惑をおかけしたように思います。
(この場を借りて、改めてお詫び申し上げます。本当に申し訳ありませんでした。)
仲間にも、本当に迷惑をかけました。
ここまでの半年、ネイチャリング・プロジェクトと並行してのTen-Labの活動は、ここまでのところ順風満帆とはとても言えません。
あらためて自分に問い直しました。
「 ここで逃げるか、踏ん張って戦うか。
僕は、それでも前に進みたい。
自分の考えや思いが、社会を少しでもプラスにできると信じたい。 」
ネイチャリング・プロジェクトを離れたいま、Ten-Labのミッションに120%向き合える環境がようやくできて、これからが本当の勝負になると思っています。
ありがたいことに、2月はいろんなところからのお仕事のお話が続いておりますので、当面は、今いただいているお仕事に集中します。そして並行して、3月に予定している複数のイベントに向けてじっくり準備を進めます。
春以降について、久しぶりにゼロからいろんな仕掛けを考えられるようになりそうなので、これからは、自分がイメージしているアウトプットと、皆さんに求められている役割とのギャップを埋める作業を進めながら、提供するサービスの質を上げていきたいと考えています。その意味でも、もっと多くの人と直接お会いして話をお聞きしたいと思います。
「永山にコレをさせたい」「こんなの、どう」といったお話があれば、いつでもご連絡ください。可能な限りスケジュールを調整して、お話を伺いに参ります。
4)感謝の思い、これからもよろしくお願いしますということ
思えば、本当に多くの人に支えていただいて今に至っているなあと思っております。
>ネイチャリング・プロジェクトの皆様
2年半という(ネイチャリングのなかでは)長い期間、本当にありがとうございました。若輩者が本当に偉そうなことを申し上げたり、仕事でもいろいろと無理をお願いしたり、本当に反省しています。
この御恩をじっくりお返しできるように、今後も様々な形でお付き合いさせていただけますと幸いです。
>Ten-Labにおける各プロジェクトスタッフの皆様
いつも本当にありがとうございます。気合を入れて、今後は歩みをより一層確実なものとするべく精進します。まずはコミュニケーションについての考え方を改め、より密なやりとりを意識しながら各プロジェクトを進めていきたいと思います。答えのない問いに向き合っていることを再度自覚し、謙虚に、誠実に日々の取組に向き合います。今後もよろしくお願いいたします。
>さいごに、この2年半でご縁を頂戴したすべての皆様へ
上記のような経緯で、あらたな道を歩み始めることになりました。まだまだ至らぬことの多い、不完全で弱い人間ですが、それでも一つずつ「できること」を増やしていきたいと考えております。今後ともご指導のほど、なにとぞよろしくお願い申し上げます。
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